お知らせ一覧

2022.05.18活動・研究

女性専用の泌尿器科外来のご案内

2022年4月より女性専用の泌尿器科外来を開設いたしました。

女性専用の泌尿器科外来では、女性特有の頻尿や尿失禁、骨盤底筋のゆるみによる骨盤臓器脱(膀胱瘤、子宮脱、直腸瘤)、尿道や肛門の脱出(尿道脱、直腸脱)など、あらゆる女性の排尿、性機能に関するお悩みにお答えします。

診察日時・担当医師

診察日時

毎週木曜日 9:00-12:00

担当医師

担当医師:池上要介医師(泌尿器科部長)

泌尿器科部長
池上 要介

message

2015年4月より本格的に女性泌尿器科診療を始めました。
メッシュを用いた低侵襲治療を得意にしております。
他院への手術指導も、数多く行っています。
泌尿器科ページも併せてご覧ください。

担当医師の実績

2015年4月-2022年3月
腹腔鏡下仙骨膣固定術(LSC) 203例
経腟メッシュ手術(TVM) 161例
ロボット支援仙骨膣固定術(RSC) 19例
尿道スリング手術(TVT/TOT) 41例
  • 上記の実績は、池上医師の前任での医療機関での実績です。
  • 実績についての問い合わせ:総合犬山中央病院(TEL.0568-62-8111)

こんなとき、受診してください

下記症状に心当たりのある方は、いつでも気軽に受診してください。

  • おしっこが近い
  • おしっこががまんできない
  • おしっこが間に合わない
  • くしゃみや運動でおしっこが漏れる
  • おしっこがたまるとお腹が痛い
  • 膣から何か出てきている
  • 肛門がおかしい
  • 絶えず尿が漏れる(膣から尿が出る)

骨盤内臓器脱(膀胱瘤、子宮脱、直腸瘤)に対する手術

1) TVM手術(Tension-free Vaginal Mesh)

TVM手術に用いるメッシュはポリプロピレン(プラスチックの一種)からできた糸を編み込んだ骨盤臓器脱専用のメッシュです。同じ素材からできたメッシュは外科での鼠径ヘルニア(脱腸)手術の治療に使用されており、体内に埋め込むことについては安全性が確認されています。
下垂した臓器をこのメッシュでハンモックのように支えて治療する手術がTVM手術です。
再発率は約5-10%と非常に低く子宮も温存でき、かつ手術時間も60-90分と短く低侵襲な手術です。
高齢者(70歳以上)、心疾患など合併症のある方、膀胱瘤単独の骨盤内臓器脱の方にはおすすめです。

TVM手術(Tension-free Vaginal Mesh)

2) 腹腔鏡下仙骨膣固定術

腹腔鏡下仙骨膣固定術は腹部に数か所小さな穴をあけて、腹腔内にカメラを挿入して行う手術です。
卵巣と子宮を亜全摘し、膣前壁・後壁にメッシュを留置し仙骨に固定する手術です。
欧米では現在主流となっています。

  • 性行為時の違和感がTVM手術に比べて少ないことから、若い女性に適しています。
  • 卵巣疾患・子宮筋腫などの治療も同時に施行できます。
  • TVM手術と同等またはそれ以上の高い治療効果を得ることができます。
  • 傷が小さいので、術後の回復も早いです。
  • 将来的な卵巣癌・子宮体癌の心配がなくなります。

腹圧性尿失禁に対するTOT/TVT手術

出産を経験した女性の多くは、程度の差こそあれ腹圧時(重いものを持った時やくしゃみをした時など)に尿が漏れることがあります。治療はまずは尿を漏れないようにする筋肉を鍛える体操や薬物療法を行います。
しかし、それでも尿が漏れてしまい日常生活を妨げるときは、手術が有効な時があります。

当院ではメッシュテープにより尿道を支える、低侵襲な腹圧性尿失禁に対する手術を行っています。

 

※当ページについての問い合わせ:総合犬山中央病院(TEL.0568-62-8111)