婦人科
女性医師が常勤し、何でも気軽に相談できる婦人科として地域への貢献をめざします
当院の婦人科は、身近で何でも相談できる婦人科をめざしています。子宮筋腫や内膜症などの婦人科良性疾患や子宮がんの精密検査、さらには思春期、更年期を専門とした外来診療、不妊治療など、幅広く婦人科疾患を診療しています。また、妊娠前半期の妊婦健診を実施し、妊娠後半期から分娩は適切な周産期施設に紹介しています。以前から非常勤で診療していた奥村敦子先生が2022年3月から常勤となり、平日は女性医師が相談に乗ることができる体制が整いました。また土曜日は経験豊富な長谷川清志先生が外来診療を担当しています。今後、思春期・更年期患者の診療や、不妊相談、子宮がん検診などにさらに力を入れる方針です。
責任者
2005年杏林大学医学部卒業。名古屋大学医学部附属病院で初期研修後、名古屋掖済会病院産婦人科、春日井市民病院産婦人科で常勤医として勤務。2020年3月から総合犬山中央病院産婦人科(現・婦人科)でも非常勤医として勤務していたが、2022年3月から常勤医となる。「何でも気軽に相談できる婦人科」をモットーに、日々患者と向き合っている。
初めての診察で男性の医師に婦人科の病気を診てもらうのは抵抗がある患者さんもいらっしゃると思います。特に思春期は、婦人科受診を恥ずかしいと思いがちですが、常勤で女性医師がいますので、ぜひ、悩みをお聞かせください。同じ女性として、患者さんの気持ちをくみ取ってアドバイスしたいと思います。注力しているのは、月経に伴うさまざまな不調の相談、性感染症の診断治療、不妊・更年期障害の治療、がんの早期発見です。月経異常やPMS(月経前症候群)、PMDD(月経前不快気分障害)、月経困難症への低用量ピルや漢方処方はもちろん、子宮頸がんワクチン接種にも対応し、性行為歴のある女性には子宮頸がん検診をお勧めしています。子宮頸がんワクチンの公費負担も拡大したので、関心を持っていただけたらと思います。また、妊娠前の風疹ワクチン接種、不妊相談などは、できればパートナーと一緒の受診をお勧めします。不妊治療はタイミング法の指導と人工授精を実施していますが、生殖補助医療が必要な場合には適切な施設を紹介します。2022年度から子宮脱の手術も当院で行えるようになりました。尿漏れ等でお困りの方も受診していただければと思います。
スタッフ紹介
医員 奥村 敦子
日本産科婦人科学会 産婦人科専門医
非常勤医 長谷川 清志
獨協医科大学産科婦人科特任教授
土曜日の外来を担当します。
非常勤医 館 明日香
婦人科医師
火曜日の外来を担当します。
自由診療費用の目安
風疹ワクチン/7,700円(税込)
風疹・麻疹ワクチン/11,000円
※一部条件付きの助成あり。詳しくはお問い合わせください。
人工授精/10,000円
各種感染症検査/1項目1,800円~
小中高生・思春期の方の婦人科診察について
小中高生の皆さんで生理痛や生理不順にお悩みの方もいらっしゃると思います。
婦人科を訪れる際、「内診」を心配される方も多いかもしれませんが、性交経験のない方に対しては基本的に内診は行いません。
医学的にどうしても必要と判断された場合には、しっかりとご説明し、同意を得たうえで実施しますが、無理に行うことはありません。
そのため、当院婦人科の問診表には、性交経験について記載する欄があります。
では、実際の診察はどのように行われるのでしょうか。
① 医師との問診
(保護者の方が同席される場合でも、一度お席を外していただき、ご本人と医師が直接お話しする時間を設けることがあります。)
② 経腹超音波検査(エコー)
性交経験がある方には、膣から行うことが多い超音波検査ですが、性交経験がない方の場合は、お腹の上から検査を行い、子宮や卵巣に異常がないか確認します。
当院では内診台を使用せず、ベッドの上で、恥骨の上からお臍の上あたりまで服を少し上げていただき、ゼリーをつけた超音波検査器具で診察します。
検査の際は、膀胱に尿がたまっているほうが子宮や卵巣がより見やすくなるため、1時間程度トイレを我慢していただくとより正確な検査が可能です。
お腹の上からのエコーでは子宮や卵巣の詳細が見えにくい場合や、より精密な検査が必要な場合には、「経直腸エコー」といって、肛門から超音波検査器具を挿入して調べる方法もあります。
どの検査が適しているかは、事前に医師と相談して決めることができますので、ご不明な点があれば、何でもお気軽にお尋ねください。
活動・研究
※資格等についての問い合わせ:総合犬山中央病院 TEL:0568-62-8111