血液内科
貧血から難治性の白血病まで血液疾患を精密に診断し、適切な治療に導きます
当院の血液内科は総合診療の役割を兼ね、血液の病気だけでなく、発熱、疲労などで受診する科が不明な患者さんも診療していることが特徴です。なぜなら血液の異常が全身的な症状の原因であること多いからです。他の病気が原因とわかった場合は適切な診療科に紹介します。貧血から難治性の白血病まであらゆる血液疾患に対して正確な診断を行い、貧血や血小板減少症、慢性型の白血病などは当院で治療し、悪性リンパ腫と急性白血病などは専門の医療機関に速やかに紹介します。検査や画像診断をはじめ血液疾患の診断に必要な検査体制、治療後の療養生活を支援する看護や相談の機能も充実。犬山地域の患者さんを総合的にサポートします。
責任者
1983年名古屋大学医学部卒業。名古屋第一赤十字病院、名古屋大学医学部付属病院の血液内科で勤務。東北大学医学部血液免疫科助教授、名古屋第一赤十字病院副院長を経て、2021年4月総合犬山中央病院副院長・血液内科部長・総合診療科部長に就任。PCR法による白血病遺伝子定量検査の研究に携わった。日本血液学会認定血液専門医、日本内科学会総合内科専門医。
血液は全身の臓器を巡って多くの役割を果たしています。血液の異常があると疲れやすくなったり、感染症になったり、出血や梗塞を起こしたり、体全体の臓器に影響が出てきます。40年ほど前、白血病は不治の病と言われていましたが、現在は医療技術が進歩し治療の可能性が広がっています。近年では白血病の原因となる遺伝子異常が明らかになり、白血病のタイプを正確に診断して適切に治療を選択できるようになりました。慢性型の白血病は当院外来で診療継続し、薬を飲むだけの治療や、進行を抑えるための治療も可能です。急性型で造血幹細胞移植など高度な医療が必要な場合は連携病院に速やかに紹介し、治療後は当院で輸血、点滴、精神的サポートなどを行います。また、高齢者の治りにくい貧血や肺炎症状は骨髄異形成症候群(MDS)という病気が原因である場合が多いことがわかってきました。この病気にも有用とされている治療法があります。疲れやすい、出血(貧血)、感染(発熱)の2つ以上があり、原因が不明なときは白血病やMDSが疑われるため、そのままにせずに血液内科を受診してください。「患者さんが気持ち良く受診して、満足して帰る」ことを常に心がけます。
スタッフ紹介
副院長兼血液内科・総合診療科部長 宮村 耕一
日本血液学会認定血液専門医、日本内科学会認定総合内科専門医
非常勤医 福島 庸晃
血液内科医師
木曜日の外来を担当します(予約制)。
※資格等についての問い合わせ:総合犬山中央病院 TEL:0568-62-8111