薬剤部
スタッフの数
薬剤師 | 9人 |
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事務職員 | 2人 |
(2023年3月現在)
業務紹介
調剤業務
医師の処方箋にもとづき、外来・入院患者さんの薬を調剤しています(院外処方箋発行率90%)。
疑問点や問題点がある場合は、医師に確認し、妥当性の確認された処方について調剤を行います。
また、オーダリングシステムを導入し、処方薬の相互作用・重複投与・過量投与などをコンピューターでチェックしています。
注射薬払い出し業務
入院患者さんに処方された注射薬の調剤を行っています。患者さんごとに処方された注射薬を1日分ずつ注射カートにセットし、病棟へ供給しています。
製剤業務
患者さんの治療を行ううえで、製薬会社から販売されていない薬剤が必要な場合は、医師の依頼にもとづいて院内製剤を調製しています。
抗がん剤調整業務
入院・外来患者さんに投与されるすべての注射抗がん剤を調整しています。
調製には安全キャビネットを使用し、曝露対策として閉鎖式薬物移送システムを導入しています。
複数の薬剤師で作業過程をチェックすることで安全かつ正確性を高めています。
DI業務
問い合わせに対する対応とPMDA、厚生労働省、メーカーからの情報を収集し必要に応じて、医療スタッフおよび患者さんに情報を提供しています。
薬品管理
医薬品の品質管理(温度、遮光保存など)および数量管理(必要量の予測と定数管理)、特に高薬価な抗がん剤については、使用に合わせて取り寄せを行ってます。
病棟薬剤業務・薬剤管理指導業務
病棟に専任薬剤師を配置し、持参薬を含む入院中に使用するすべてのお薬について、飲み合わせ・重複・アレルギーなどの確認を行い、患者さんの状態を把握した処方設計や処方提案、医薬品の情報提供を行っています。よりいっそうの安全管理が必要な医薬品などの使用にあたっては、使用前にその用量の計算や確認を行い、医師・看護師と連携して効果的かつ安全な薬物治療をめざしています。
チーム医療
がん化学療法チ-ム
抗がん剤治療が安全に行えるように、レジメン登録を行い、入院・外来ともに薬剤部で投与量、投与間隔などの確認を行っています。
感染対策チーム
Infection Control Team(ICT)は、医師、薬剤師、看護師、臨床検査技師で構成されています。
定期的に院内ラウンドを行い感染対策上のリスクを評価し、対策を提案しています。
特定の抗菌薬(広域抗菌薬、抗MRSA薬)の使用は届出制とし、使用状況を調査して、医師と適正使用に向けた協議を行っています。
さじ加減の難しい抗MRSA薬に関しては、薬の血液中の濃度を測定し、薬物血中濃度モニタリング(TDM)を行うことで、患者さんにとって安全で効果的な治療をめざした薬物療法の処方内容を医師とともに組み立てます。
緩和ケアチーム
当院には医師、看護師、薬剤師、栄養士、リハビリ専門職などからなる「緩和ケアチーム」があり、必要な場合は主治医や担当看護師と協力して緩和ケアを行います。
薬剤師は、オピオイド製剤を中心とする薬剤の情報提供や適正使用のチェックを通して、患者さん・ご家族を対象とする服薬指導、医療従事者を対象とした薬物治療上の支援を行っています。
栄養サポートチーム
口腔機能の評価から、食事形態あるいは経腸・経静脈栄養など適切な栄養摂取方法を提案し、栄養管理の支援を行っています。また、褥瘡対策チームなどとも連携協力しています。
医師、管理栄養士、看護師、薬剤師を中心に、職種の壁を越えてチーム医療を実践しています。
薬剤師は、静脈・経腸栄養療法に関する処方設計支援(病態に応じた栄養製剤の選択、静脈栄養輸液の組み立て)を行います。
糖尿病サポートチーム
当院では入院・外来患者さんを対象にした糖尿病教室を行っています。
薬剤師は医師、看護師、管理栄養士、理学療法士などの専門スタッフとともに患者さんを応援する活動を行っています。
薬薬連携
院外処⽅箋における事前合意
院外処⽅に係る疑義照会に関し、当院と保険薬局との間で事前合意を取り交わすことで、電話による照会をすること無く、事前合意プロトコルに沿った処⽅変更を可能としています。プロトコルによる処⽅変更を⾏った場合、変更内容を記載した「調剤報告書」を作成し、当院FAXカウンターへ送信することで、後⽇処⽅医が変更内容を確認します。
患者さんの服薬状況や残薬の状況等について処⽅医へ伝達すべき情報があれば、保険薬局薬剤師は服薬情報提供書(トレーシングレポート)を作成し、当院FAXカウンターへ送信することで、後⽇処⽅医へ情報提供することが可能です。
保険薬局の皆さまへ
事前合意を取り交わされていない保険薬局様に於かれては、是⾮合意書を取り交わして頂きたくお願い申し上げます。ご希望の⽅は当院薬剤部までご連絡ください。
TEL:0568-62-8111(代表)0568-62-8111(代表)
放射線科
スタッフの数
診療放射線科技師 | 15人 |
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事務職員 | 1人 |
(2023年3月現在)
2022年度実績
単純撮影 | 20,512件 |
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造影撮影 | 643件 |
X線CT | 9,910件 |
MRI | 4,388件 |
業務紹介
放射線科では64列CT、1.5T-MRI装置をはじめ多数の画像診断機器が導入されています。すべての撮影装置がFPD化し、患者さんの被ばく線量低減に努めています。
各種ガイドラインを取り入れ、安全性に配慮しながら、かつ診断能力の高い画像を提供できるように心掛けております。画像診断を支え、チーム医療、地域医療に貢献しております。
一般撮影部門
一般エックス線撮影は、第21撮影室・第22撮影室の2部屋で撮影しています。
どちらの撮影室でも、患者さんが安心して検査が受けられるよう、被ばく線量が少ない機器を使用しています。
マンモグラフィ
当科で導入しているデジタルマンモグラフィ撮影装置は通常のデジタルマンモグラフィ(2D)だけでなく、2Dとほぼ同等の被ばく線量でデジタル・ブレスト・トモシンセシス(3D)の撮影も可能です。これは、乳腺の重なりの中に隠れた病変の検出に有用な撮影で、病変が疑われる場合や乳がん検診後の精密検査などに使用します。自動診断システムも県内で早期に導入し、診断支援をしています。
撮影は常時、女性スタッフのみで対応していますので、検査に対する不安や疑問など、遠慮なく担当者にお伝えください。
骨塩定量測定
骨密度測定装置はDEXA(dual-energy X-ray absorptiometry)法を用いて、腰椎骨密度と大腿骨骨密度の測定を行います。装置の特徴は、腰椎および大腿骨のスキャンを1回のポジショニングで計測可能で、スマートファンビーム方式により、腰椎と大腿骨の計測が、それぞれ最速30秒ほどで終了します。骨粗しょう症は骨量が低下して骨折の危険性が高くなる病気です。
骨量を測定することで骨粗しょう症の診断や骨折の危険性の評価が可能です。
CT部門
80断面が同時に撮影できるCT装置1台が稼働し、年間10,000件程度の検査を行っています。この装置は広範囲を短時間に撮影することが可能で、頭頚部や胸部、腹部、四肢など全身はもちろん、脳血管や冠動脈の撮影も可能です。最薄0.5mmスライスの高精度な画像が得られ、一般撮影だけではわからない病気の発見に役立ちます。革新的なAI技術を駆使し、低被ばく・低侵襲で高画質な検査を可能にし、金属アーチファクトを大幅に除去する技術も導入されています。
CT検査を受けられる患者さんへ
【検査前の注意事項】
単純CT検査を受けられる方
基本的に飲食は可能です。ただし、腹部CTを受けられる方は検査5時間前からの絶食をお願いします。
造影CT検査を受けられる方
検査部位によっては検査5時間前からの絶食などをお願いします。ただし、お水は飲んでいただいて構いません。詳しくはスタッフにご確認ください。
【検査後の注意事項】
検査後は通常どおりの生活をして構いません。なお、造影検査を受けられた方は造影剤を早く排出するため水分を積極的に摂ってください。
MRI部門
MRI装置は1.5T-MRI装置で、磁気と電波を利用して画像を撮影します。エックス線検査やCT検査とは異なり、放射線を使用しないため被ばくの心配はありません。頭部・胸部・腹部・四肢・脊椎・心臓・血管など全身の検査が可能であり、造影剤を使用せず血管(MRA)、胆道系膵管(MRCP)を描出することが可能です。特に急性期の脳梗塞や脳動脈瘤、脊椎疾患、関節痛などの原因精査に関して有用です。近年は認知症の診断にも用います。
【検査の流れ】
MRI検査をより安全に受けていただくために、検査前に注意事項について確認をさせていただきます。
- 必要に応じて着替えをしていただきます。着替えに支障のある方はあらかじめ金属のついていない服装でお越しください。
- 検査室に入る前に注意事項についてスタッフが確認します。
- 検査用ベッドに寝ていただきます。(体の位置がずれないように固定をする場合があります)
- 検査中に気分が悪くなった場合の連絡用にブザーをお渡しします。(検査中はスタッフとマイクを通じていつでも会話ができます)
- 音を和らげるためにヘッドフォン、耳栓を着けていただきます。
- 検査がはじまると「トントン」という音がしますが磁石から出る音ですので心配はいりません。動かないように寝ていてください。(検査部位によっては、息を止めていただくことがあります)
- 検査の内容によっては造影剤を静脈注射して検査を行う場合があります。
【MRI検査の注意事項】
MRI検査室は常に強い磁場が発生しています。磁石にひきつけられたり、画像に影響するものについては検査前にスタッフが確認し、取り外していただきます。
以下の方はMRI検査を受けることができない場合がありますので、事前にスタッフにお知らせください。
【検査を受ける事ができません】
- 心臓ペースメーカを使用している方(一部例外あり、条件付きMRI対応ペースメーカはペースメーカの外来を通して対応可能です)
- 人工内耳、神経刺激装置を埋め込まれている方
- 可動型義眼を装着している方
【検査を受けることができない場合があります】
- 脳動脈瘤の手術を受け金属クリップを入れている方
- 金属製の心臓人工弁を入れている方
- その他の金属を体内に入れている方
- 眼に金属粉などが入っている可能性のある方
- 妊婦または妊娠している可能性がある方
- 閉所恐怖症の方
核医学部門
核医学検査とは、自ら放射線を放出する微量な放射性同位元素(ラジオアイソトープ:RI)を含んだ医薬品を静脈注射して、体内のRI集積部位から出るガンマ線を特殊なカメラで検出し、それを画像化する検査です。当院は核医学検査機器としてガンマカメラ装置を有しています。
ガンマカメラ検査
ガンマカメラ装置を用いたSPECT検査では、投与したRIに応じた機能画像を得ることが出来ます。
得られた機能画像から、定量評価をして認知症や脳血管障害の判定が行えます。また、心筋梗塞・がんの有無や治療方法などに有用な情報を提供いたします。
放射性同位元素(ラジオアイソトープ:RI)を含んだ医薬品
検査に使用する薬による副作用はほとんどありません。
微量の薬であるため、放射線影響の点から見ても心配はありません。
血管撮影部門
血管撮影検査はAngio撮影(アンギオ撮影)とも呼ばれ、足の付け根(大腿動脈)、肘(上腕動脈)、手首(橈骨動脈)などの動脈から細い管(カテーテル)を挿入して行います。透視画像(エックス線)を見ながら目的の血管までカテーテルを進めていき、造影剤を注入して撮影することで、血管の走行や状態、腫瘍の染まりなどが分かる検査です。
検査、治療は大きく分けて頭部(脳)、腹部、心臓、大血管に分類されます。最近ではインターベンショナル・ラジオロジー(IVR)と呼ばれる血管内治療が多く行われています。
検査科
スタッフの数
臨床検査技師 | 16人 |
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臨床工学技士 | 7人 |
事務職員 | 2人 |
(2023年3月現在)
業務紹介
臨床検査技師は、大きくふたつの部門に分かれて検査業務を行っています。
検体検査
患者さんから採取された検体(血液、尿など)を分析し、肝臓、膵臓、腎臓、心臓などの臓器や血液などの状態、感染症(肝炎ウィルス、インフルエンザウィルスなど)や病原菌、腫瘍細胞の有無などの検査をしています。
生体検査
生理機能検査とも言われ、患者さんに直接接して、体から得られる情報を記録、または体の内部を画像にして検査をしています。(心電図、呼吸機能、脳波、超音波など)
採血・採尿受付では、患者さんのお名前などが書かれたラベルを貼った採血管や採尿コップを準備するための受付業務を行っています。
中央採血室では、検査に必要な血液を臨床検査技師、看護師が採血をしています。 採血された血液や提出された尿は直ちに検査を始め、その日に結果を聞くことができます(迅速検査)。緊急検査は24時間体制で行っています。
予防医学(健診センター)、健康教育(糖尿病教室)、感染対策、針刺し事故防止、栄養管理サポートなどのチーム医療にも積極的に関わっています。
臨床工学技士は、医学的、工学的な知識を持って機器の操作を行う専門家として、血液浄化装置、人工心肺装置、人工呼吸器などの生命維持装置を操作・管理する業務を行っています。
その他の検査・部門紹介
中央採血室
中央採血室では、臨床検査技師または看護師が、外来の採血業務を行っています。
生化・免疫検査
各検査項目を組み合わせて疾患の診断や経過観察の補助となる分析を行っています。 分析には、主に自動分析装置を用いています。
【生化学検査】
肝・胆・膵機能検査
総蛋白、アルブミン、AST、ALT、γ-GTP、LDH、ALP、Ch-E、総ビリルビン、直接ビリルビン、血清アミラーゼ
脂質検査
総コレステロール、中性脂肪、HDLコレステロール、LDLコレステロール
腎機能検査
尿酸、尿素窒素、クレアチニン、ナトリウム、カリウム
【免疫検査】
CRP、RF、HBs抗原、HBs抗体、HCV抗体
【腫瘍検査】
CEA、CA19-9、AFP、PSA
血液検査
血液検査では、血球数算定検査、血液像、血液凝固・線溶検査などを行っています。
血球算定検査
白血球数、赤血球数、ヘモグロビン量、ヘマトクリット、血小板数、
MCV、MCH、MCHC
血液像
好中球、リンパ球、単球、好酸球、好塩基球
血液凝固・線溶検査
PT、PT-INR、APTT、AT、FDP、D-ダイマー
一般検査
尿、糞便、穿刺液などを材料として、その性状や成分量の分析を行っています。 また、糖尿病検査も行っています。
尿定性検査
比重、pH、蛋白、糖、潜血、ウロビリノーゲン、ビリルビン、アセトン体、亜硝酸塩
尿定性検査
白血球
糞便検査
ヒトヘモグロビン潜血
血糖検査
GLU、HbA1c
細菌検査
感染症の疑いのある疾患に対して、喀痰・尿・糞便・膿・血液・穿刺液などのあらゆる生体材料を用いて原因菌を調べ、その菌に対応する薬を見つけます。
病理検査
胃カメラや大腸カメラ、手術などで採取、摘出された組織の標本を作成し、顕微鏡を用いて、がんなど細胞の異常が無いかを調べます。
生理機能検査
心臓、血管、肺、脳、神経などの生理的反応や機能を調べます。
心電図検査
心電図、負荷心電図(マスター2階段法)、トレッドミル運動負荷心電図、ホルター心電図
心肺運動負荷試験(CPX)
血圧脈波検査
CAVI/ABI
24時間血圧測定
肺機能検査
VC(肺活量)、FVC、MV、MVV、DLCO、FRC、CV
脳波検査
神経伝導速度検査(NCV)
MCV(運動神経)、SCV(感覚神経)
聴性脳幹反応検査(ABR)
簡易呼吸モニター検査
終夜睡眠ポリグラフ検査(PSG)
超音波検査
腹部、心臓、頸動脈、下肢動脈・静脈、腎動脈、甲状腺など
聴力検査
標準純音(気道、骨導)、標準語音、チンパノメトリー、耳小骨筋反射
臨床工学部門
生命維持装置の操作などを担当し、医師や看護師、他の医療技術者とチームを組んで治療の補助を行っています。また、医療機器がいつでも安心して使用できるように保守や点検、操作方法の指導を行っています。
呼吸治療業務
人工呼吸器の操作
血液浄化業務
人工透析装置の操作
心血管カテーテル業務
補助循環装置、IVUS装置の操作
カテーテルアブレーション業務
心内心電図装置、3Dマッピング装置、通電装置の操作
ペースメーカ業務
設定操作、遠隔モニタリング管理
医療機器管理業務
機器メンテナンス、操作指導
栄養科
スタッフの数
管理栄養士 | 6人 |
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栄養士 | 2人 |
調理師 | 7人 |
調理補助 | 8人 |
(2023年3月現在)
業務紹介
手作りをモットーに、少しでも患者さんの治療の手助けになるよう、栄養科スタッフ一同取り組んでいます。
食事の種類
入院中の患者さんは疾患、嗜好がさまざまです。一人ひとりの患者さんに合わせた食事で一日も早い回復につながるよう努力しています。
食数 | 230食/1回 |
---|---|
一般食 | 常食、軟食、流動食、幼児食、小児食 |
特別食 | 糖尿病食、心臓病食、高血圧食、腎臓病食、透析食、肝臓食、肝不全食、膵臓食、胃潰瘍食、胃術後食、嚥下食など |
その他 | ミキサー食、トロミなどの嚥下食、串食、などの個別対応もしています。 |
嚥下食の一例
少しでも口から食べることの大切さを第一に考え、飲み込む力が衰えてきた患者さんにも、言語聴覚士、看護師と協力して対応にあたっています。
治療食でも嚥下食に対応しております。
治療食 糖尿病食の一例
主治医からの指示にともない、患者さんにあった食事を提供します。
栄養管理
入院・外来栄養指導
管理栄養士が、患者さんそれぞれの目線に立ち、生活に生かせる食事療法を患者さんと一緒に考えていきたいと思っています。
集団指導
【糖尿病教室】
医師、認定看護師、薬剤師、臨床検査技師、理学療法士、管理栄養士が交代で、毎月第4水曜に行っております。
NST
栄養状態の低下している患者さんに医師、看護師、薬剤師、言語聴覚士などの多職種で意見交換しながら、管理栄養士が食事や経腸栄養剤の変更を提案し、患者さんに合った回復をめざします。
リハビリテーション科
スタッフの数
理学療法士 | 27人 |
---|---|
作業療法士 | 14人 |
言語聴覚士 | 4人 |
受付事務職員 | 4人 |
(2024年4月現在)
業務紹介
当院は急性期病棟、回復期リハビリテーション病棟、包括ケア病棟を有しています。病気、ケガの発症、手術後の急性期から、回復期にも対応し在宅・社会復帰までを当院で完結できることが大きな特徴です。入院中のみならず、退院後の機能の維持・改善のために外来、訪問看護ステーションから訪問リハビリテーションの対応も行っています。
◎対象疾患
整形外科(骨折、人工関節置換術後等)、脳神経外科(脳出血、脳梗塞等)、循環器内科(心不全、心筋梗塞等)、呼吸器内科(肺炎、呼吸不全等)、外科(術後の廃用症候群)
急性期病棟
発症後、手術後、早期よりリハビリテーションを開始することで安静臥床による体力低下を予防し、かつ早期の機能改善へとつなげていきます。各科主治医との連携をとりながら、安全かつ積極的なリハビリテーションを理学療法士・作業療法士・言語聴覚士が提供し早期の退院、社会復帰をめざします。
最近増加傾向にある、飲み込みなどの機能が低下する事で生じる誤嚥性肺炎などに対してリハビリテーション科の医師によるVF(嚥下造影検査)、耳鼻いんこう科の医師によるVE(嚥下内視鏡検査)を行い、言語聴覚士が訓練治療と共に適切な食事形態の提案など行います。
当院リハビリテーション施設基準
- 脳血管疾患等リハビリテーション料(I)
- 運動器リハビリテーション料(I)
- 呼吸器リハビリテーション料(I)
- 心大血管疾患リハビリテーション料(I)
心臓リハビリテーション
当院西館2階に心臓リハビリテーション専用の施設を有しております。2人の理学療法士が常駐し心電図モニターなどで患者さん毎の体調を管理しながら心肺機能の向上、体力の向上を図っています。日常生活を送ることに自信を付けていただき、心疾患の再発・予防も図っています。
回復期リハビリテーション病棟
病棟に併設の訓練スペースにて365日のリハビリテーションを提供しております。当院急性期病棟からの患者さんを始め、江南厚生病院、小牧市民病院などの近隣の急性期病院、名古屋医療センター、岐阜大学病院などからも回復期の患者さんを受け入れております。
リハビリテーションスタッフの訓練のみならず、普段の日常生活の場もリハビリテーションと捉えて看護師を始めとした関係職種とのチームアプローチの実践により、早期の機能回復、社会復帰をめざしています。
自宅退院の際には、事前に家屋状況を把握し想定しながら日常生活の訓練治療を行い、退院前には当院リハビリテーションスタッフが自宅に伺い動作確認を実際に行った上で、住宅改造の相談、アドバイスをさせていただきます。
早期の社会復帰をめざす事を心がけて、回復期リハビリテーション病棟開設から入院期間の短縮へつなげています。
※資格等についての問い合わせ:総合犬山中央病院 TEL:0568-62-8111