呼吸器内科
地域の高齢化に対応し、喘息、COPD、肺がん、肺炎などの診療体制を強化
当院の呼吸器内科は、月曜から土曜の外来で呼吸器疾患を幅広く診療し、木曜15時からは予約制で禁煙の外来も実施しています。特に患者数の多い喘息、COPD(慢性閉塞性肺疾患)、肺炎の診断と治療、肺がんの早期発見では地域の中核を担うべく診療体制を充実させました。得意分野の一つである気管支鏡検査は呼吸器の炎症やがんの適切な診断に役立つため、今後より積極的に取り組む方針です。また、高齢者の肺炎が増える中、犬山市内で数少ない入院施設として多数の肺炎患者さんを受け入れ、地域医療を支える役割を果たしています。喘息やCOPDなど慢性呼吸器疾患の方も、重症化した際には身近な当院で入院加療できるので安心かと思います。
責任者
1991年大阪医科大学卒業。大垣市民病院、名城病院、加茂病院等で勤務した後、2011年に総合犬山中央病院呼吸器内科部長に就任。2019年3月から社会医療法人志聖会理事長を務める。今も診療の最前線に立ちながら病院経営に取り組み、地域の医師や福祉関係者との連携強化に力を注ぐ。日本内科学会総合内科専門医、日本呼吸器学会呼吸器専門医、日本呼吸器内視鏡学会気管支鏡専門医、日本アレルギー学会アレルギー専門医。
多くの呼吸器疾患に共通する症状は咳です。咳を主な症状とする喘息やCOPDの患者さんは、犬山周辺でも最近特に増加しており、その原因はアレルギーである割合が高い印象です。喘息やCOPDは、ひと昔前までは治療が難しい疾患といわれていましたが、医療は大きく進歩し、喘息は発作を起こさないようコントロールが可能に。COPDも症状やQOL(生活の質)を改善できるケースがかなり多くなっています。一方、肺がんなど呼吸器のがんも増えています。当院は呼吸器の外科手術は行っていませんが、呼吸器のがんや炎症を早く正確に見つけるため、口の中から内視鏡を入れて肺や気管支を調べる気管支鏡検査に力を入れています。気管支鏡で病変部の組織や細胞を取って調べる検査は、CTやMRIでは判断できない腫瘍の悪性度がわかり、体外から針を刺す検査に比べると患者さんの体の負担も小さくて済みます。手術が必要な場合は、連携する病院に責任を持ってご紹介します。がんはもとより、喘息やCOPDも早く見つけて早く治療を始めることが大切です。長引く咳や痰、息苦しさ、胸の痛みなどがありましたら、早めに受診してください。
スタッフ紹介
理事長・呼吸器内科部長 竹腰 篤
日本内科学会認定総合内科専門医、日本呼吸器学会呼吸器専門医、日本アレルギー学会アレルギー専門医、臨床研修指導医、身体障害者福祉法指定医(呼吸器機能障害)
非常勤医 中島 国也
呼吸器内科医師
火曜日の外来を担当します。
非常勤医 伊東 友憲
呼吸器内科医師
水曜日の外来を担当します。
非常勤医 片野 拓馬
呼吸器内科医師
金曜日の外来を担当します。
※資格等についての問い合わせ:総合犬山中央病院 TEL:0568-62-8111