2025.03.18Hot News
犬山市役所によるACP推進の取り組みについてお聞きしてきました。
犬山市役所によるACP推進の取り組みについて犬山市役所健康福祉部高齢者支援課の保健師にお聞きしてきました。
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犬山市は、地域医療の中心的な役割を担う「尾北医師会地域ケア協力センター」と連携し、ACP(アドバンス・ケア・プランニング)の啓蒙活動を積極的に展開しています。
ACPは、患者が将来の医療やケアについて事前に意思を表明し、家族や医療者と共有するプロセスで、自分らしく生きることを支えるための重要な取り組みです。
具体的には、地域住民向けに犬山市民交流センター(令和5年度)や扶桑文化会館(令和6年度)でACP に関する講座やセミナーを開催し、専門医による講演を実施。また、「人生会議」の出前講座を地域団体や職場向けにも提供しています。市役所では希望者にエンディングノートを無料配布しており、自分の希望を具体的に記録するツールとして活用されています。
課題として、「ACP」という言葉の認知度が低い点が挙げられており、エンディングノートや人生会議を入口として住民の関心を高める取り組みが進められています。
入院患者やその家族に対して、医療者の「ファーストタッチ」がACPの入り口になると考えています。入院時のタイミングを活用して ACP の情報を提供していただくことで高齢者だけでなく若年層へのアプローチもしていただければありがたいです。
と、語っていただきました。
総合犬山中央病院は犬山市役所との連携を強化し、入院案内への情報記載や院内ポスターやパンフレットを活用、入退院時など患者や家族に向けたACPの提供を目指しています。
犬山の関係機関や住民と一体となり、ACP を普及させることで、自分の思いが反映されたケアのあり方を考える取り組みを今後も発展させていきます。
犬山市役所 健康福祉部 高齢者支援課
当院では、この「人生会議 (ACP)」の取り組みとして、看護師による「ACPチーム」があります。
- ● 病気に伴う身体や心の辛さを聞いてほしい
- ● 治療の選択・療養場所を迷っている
- ● これからのことを考えたい
など、日ごろ不安に思っていても、なかなか聞けないこと分からないことなどについて、私たちがサポートします。
心身の状態や状況に応じて、意思は変化することがありますので、何度でも繰り返し考え、話し合うことが大切です。
私たちは、患者さんに寄りそって共に考え、サポートいたしますので、気になることがございましたら、お気軽にお声掛けください。
総合犬山中央病院ACP担当
北畑 博史